- 発祥:1928年にドイツで設立された世界最古のオーガニック認証機関のひとつ。
- 対象:農産物、畜産物、加工食品、化粧品、ワインなど幅広い。
- 理念:「農場全体をひとつの有機的な生命体ととらえ、自然や宇宙のリズムと調和させる」シュタイナーの思想に基づく。
認証のポイント
- 有機認証を前提
- まずオーガニック認証(EUオーガニック、USDAなど)が必須。
- その上でさらに厳しいデメター基準に適合する必要がある。
- 循環型農業
- 農場内で堆肥や飼料をまかない、外部からの投入を最小限にする。
- 化学肥料・農薬はもちろん禁止。
- プレパレーション(特別な調合剤)
- 牛の角に堆肥を詰めて土に埋めるなど、土壌や植物の生命力を高める独自の方法を用いる。
- 天体のリズム
- 種まきや収穫を、月や星座など宇宙の周期に合わせることも推奨される。
- 加工の厳格な規定
- 添加物や処理方法もオーガニック以上に制限。
- 例:ワインなら補糖や人工酵母が制限され、自然発酵に近い形が求められる。
信頼性と価値
- 現在、世界60か国以上で運用される国際認証。
- デメターマークは「オーガニックのさらに上位」として、特にヨーロッパで高い信頼を持つ。
- 消費者にとっては「より健康的で安心」「自然や環境に最大限配慮している」というシグナル。
- 生産者にとっては「希少価値の高い付加価値商品」となる。